腹腔鏡下大腸切除術後に発生したポートサイトヘルニアの2手術例

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概要

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症例1:71歳,女性。上行結腸癌の診断で,腹腔鏡補助下に回盲部切除術を施行した。術後第3病日に吐気と嘔吐が出現した。第7病日の腹部CTで,12mmのポート孔から小腸が脱出したポートサイトヘルニアと診断され,同日緊急手術を施行した。症例2:78歳,女性。直腸癌の診断で,腹腔鏡補助下に低位前方切除術を施行した。術後第5病日に嘔吐が出現し,腹部CTを施行した。5mmポートのドレーン挿入部より小腸が脱出したポートサイトヘルニアと診断され,同日緊急手術を施行した。近年,腹腔鏡手術の増加によりポートサイトヘルニアの発生頻度も増加している。その予防には腹腔鏡でポート孔の観察を行い,適切な閉鎖および適切なドレーン挿入を行うことが重要である。
2011-12-25

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