腹壁瘢痕ヘルニア術後メッシュ感染の2例

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概要

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症例1;76歳,男性。不安定狭心症に対しcoronary artery bypass grafting(CABG)施行後、正中創に腹壁瘢痕ヘルニアを生じ,Composix Kugel Patch(以下CKP)で修復を行った。しかし,術後に漿液腫・皮下膿瘍を併発し,メッシュの除去を余儀なくされた。症例2;77歳,男性。腹部大動脈瘤に対して人工血管置換術を施行したが,同様に腹壁瘢痕ヘルニアを生じCKPにて修復した。その後,皮下膿瘍を生じたが,ドレナージを行い軽快し退院した。近年,腹壁瘢痕ヘルニアに対する治療は,メッシュによる修復が主流となっている。しかし,合併症としてメッシュ感染が問題であり,一旦感染を起こすとメッシュの除去を余儀なくされることがある。メッシュの感染を予防するために,適切な手術法と確実な手術手技が必要である。
2010-09-25

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