Cloud Computing時代の倒産と管財人の責任負担のあり方に関する一考察-個人情報保護を中心に-
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概要
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Cloud Computing が今後,社会基盤並びに社会的資産としてより安定した機能を果たしてゆくためには,Cloud Computing が持つネットワーク外部性がもたらす価値の継承が迅速・効率的になされることが必要となる.しかし,現行の倒産法制と個人情報保護法制間の連携は例えば事業と個人情報が分離・独立して換価・売却される場合の対応が想定されていない等,企業の有する情報の利用・処理形態が多様化する現状を必ずしも反映しているとは言えない.倒産処理手続において,管財人は債権者と本人の両方から板挟みの状態となる.管財人の主要任務は破産会社の財産を正確に確保・管理し,債権者の債権の満足に資することである.一方,管財人は本人にとっても組織としての自律性を失った破産会社に代り,自らのデータの帰趨を照会するほぼ唯一の拠り所とも言え,その職責は今後,より一層増すことが予想される.本稿では,Cloud Computing 時代の倒産処理における管財人の責任負担はどうあるべきかを個人情報保護の側面を中心に検討する.
- 2011-09-08
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