日本のグリーン・ツーリズム研究の動向と今後の方向性 : 農村,観光,林業経済の研究レビューから(テーマ:林業経済研究は森林セクターにどう貢献するか-気鋭の研究者はこう考える-,2011年春季大会論文)
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概要
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本稿は山村を対象としたグリーンツーリズム(以下,GT)に関する研究の今後の方向性を探るため,農業経済学等の「農村研究分野」,「観光研究分野」,「林業経済研究分野」におけるこれまでのGT研究の動向を整理した。その結果,「農村研究分野」からは,GTによる山村住民等への経済的および社会的な効果に関する研究や,農家民宿における品質管理・向上等に関する研究,さらにGTの経営形態に関する研究が必要であることが示された。また,GTを支援・管理する「中間組織」のあり方に関する研究の必要性については,「農村研究分野」と「観光研究分野」から明らかとなった。そして,「林業経済研究分野」からは,地域活性化策としてのGTが機能する条件に関する研究の他,GTや交流活動,林業や森林管理問題等の山村が取り組む様々な課題を総合的に研究する方向性が示された。
- 2011-03-01
著者
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