高帯域と低遅延を両立するFat Tree結線方式の提案

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概要

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本稿では,全対全通信時の経路競合を避けつつ平均ホップ数を削減する Fat Tree の結線方法を提案する.Fat Tree は,Fully Bisectional Bandwidth を保証するネットワークであり,高い帯域を実現できる.一方,ネットワークの規模が大きくなるとノード間の平均ホップ数が増加するため,遅延が大きくなる.そこで,全対全通信時におけるシフト通信パターンの規則性に着目し,全対全通信時の経路競合を抑止しつつ,少ないホップ数で到達可能なノード数を増やすように結線する.これにより,標準的な Fat Tree が持つ高い帯域を維持しつつ,ノード間の平均ホップ数を削減する.提案する結線では,標準的な Fat Tree と比較して,19-ary 3-tree 構成において,3 ホップ以内で到達可能なノードを 18.1 倍に増加させた.また,平均ホップ数を約 36.7% 削減できることを確認した.
2011-07-20

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