通信量を考慮したデッドロック回避ルーティング方式

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概要

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本稿では,各ターンの通信量を考慮したデッドロック回避ルーティング方式であるターン追加法を提案する.本手法は,スイッチにおける入力ポートと出力ポートの組であるターンを一部禁止することでターンのループを取り除きデッドロックを回避する手法の一種である.この際,通信量が大きいターンから順に許可していき,ターンによるループが生じる場合に当該ターンを禁止することで,できるだけ通信量が小さいターンを禁止する.これにより負荷分散の良いルーティングを得る.本手法をランダムネットワークに適用し,評価した.その結果,代表的なデッドロック回避ルーティング手法である Up*/Down* 法と比較して,負荷分散の良い経路が得られることを確認した.また,スイッチ数 100 のランダムネットワークにおいて,スループットを平均 2.08 倍改善できることを確認した.
2010-07-27

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