培養下の線条体神経細胞におけるドーパミンD2 及びアデノシンA2A 受容体の相互抑制作用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】大脳基底核線条体ニューロンにおけるドーパミンD2 及びアデノシンA2A 受容体の相互作用を明確にすることを目的として、生理的実験を行った。【方法】培養下の神経細胞を用いて高閾値Ca2+電流を記録しながら、ドーパミンD2 及びアデノシンA2A 受容体アゴニストを投与し電流変化を記録した。【結果】アデノシンA2A 受容体アゴニストによるCa2+電流の増加は、ドーパミンD2 受容体アゴニストにより抑制され、同様にドーパミンD2 受容体アゴニストによるCa2+電流の減少も、アデノシンA2A 受容体アゴニストにより抑制された。【考察】ドーパミン及びアデノシンの各サブクラスの相互作用を解明することで、両者の生理機能の全容を明確することができると思われる。【結論】大脳基底核線条体においてアデノシンA2A 受容体とドーパミンD2 受容体は相互に抑制していることから、ドーパミンによるシナプス伝達効率をアデノシンが修飾していることが考えられる。
- 埼玉県立大学の論文
著者
関連論文
- 培養神経細胞におけるアデノシンA2A受容体アゴニスト(CGS-21680)のL型Ca2+チャネルに対する効果
- 培養下の線条体神経細胞におけるドーパミンD2及びアデノシンA2A受容体の相互抑制作用
- 培養下の線条体神経細胞におけるドーパミンD2 及びアデノシンA2A 受容体の相互抑制作用
- 培養神経細胞におけるアデノシンA及びドーパミンD受容体に対する抑制効果
- 培養神経細胞におけるアデノシンA1及びドーパミンD1受容体に対する抑制効果