培養神経細胞におけるアデノシンA1及びドーパミンD1受容体に対する抑制効果
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概要
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【目的】大脳基底核線条体ニューロンにおけるアデノシンA1及びドーパミンD1様受容体に対する相互的な生理作用を明らかにすることを目的として、生理学的実験を行った。【方法】培養神経細胞において高閾値Ca2+電流を記録しながら、アデノシンA1受容体及びドーパミンD1受容体アゴニスト(CCPA及びSKF-38393)を投与し、その前後に於ける電流変化を解析した。【結果】CCPAはSKF-38393による高閾値Ca2+電流の抑制を抑制(脱抑制)したが、SKF-38393の投与によりCCPAによる高閾値Ca2+電流の抑制作用に対する生理作用は見られなかった。【考察】A1及びD1受容体は、アデノシンA2A及びドーパミンD2受容体と同様に相関関係をもつことが示された。【結論】線条体においてアデノシンA1受容体はドーパミンD1受容体に対して抑制効果があり、アデノシンはドーパミンの修飾因子として重要であると考えられる。
著者
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