ダウン症候群の7歳男児に発症した難治性十二指腸潰瘍の1例
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概要
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小児における消化性潰瘍はこれまで稀と考えられてきたが,現代の小児をとりまく社会環境の変化によるストレスの増大などに伴い増加傾向にあるといわれている。患児はダウン症候群の7歳男児で、当科を受診する1年前から嘔吐が見られるようになった。上部消化管造影検査で十二指腸球部の変形と幽門狭窄による通過障害を認め,内視鏡検査にて十二指腸潰瘍と診断された。ダウン症候群に合併する先天性消化管狭窄はなかった。Helicobacter pylori感染陽性と診断され,除菌療法を含めた薬物による保存的治療をおこなった。しかし幽門狭窄による通過障害は改善せず,胃空腸吻合術を施行した。術後,幽門狭窄は残存するが食事摂取は良好であり,幽門狭窄による通過障害を伴う十二指腸潰瘍に対して胃空腸吻合術は有効であった。
- 2011-12-25
著者
-
中村 司朗
大村市立病院外科
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稲村 幸雄
市立大村市民病院 外科 同 薬剤部 長崎大学大学院 腫瘍外科
-
稲村 幸雄[他]
市立大村市民病院 外科 長崎大学大学院 腫瘍外科
-
稲村 幸雄[他]
市立大村市民病院 外科 同 薬剤部 長崎大学大学院 腫瘍外科
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