「マス」の希薄化から始まった、新たなコミュニケーションの模索
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
マスメディアの経営が、極めて苦しい。不況による打撃だけではない。「マス」広告によるコミュニケーションが、以前のようには効かなくなったことが大きい。論考ではまず、その背景となっている、意識と行動を激変させた「賢い生活者」のあり方に注目し、「クチコミ」というコミュニケーションが表舞台に登場してくる必然性について論じる。続いて、新たな状況に適合すべく、広告ビジネスの先端的クリエイターたちが始めた「コミュニケーション・デザイン」という最新の取り組みが、どんな有効性を持つか検証する。賢い生活者との、最高レベルのコミュニケーションを実現するために、例えば全国の郵便局までをも「メディア」に変えてしまうなど、自由かつキメ細やかにデザインされたコミュニケーションの創出が、どのような新たな時代を拓いてゆくのかについて展望する。
著者
関連論文
- 「マス」の希薄化から始まった、新たなコミュニケーションの模索
- 『地域言語』の潜在的可能性
- 売り声文化その社会的考察
- インターリーディングという方法論
- 公共空間における音声表現は、なぜ「節まわし」になるのか