アール・ヌーボーと明治のデザイン運動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1901年に,日本図案会と大日本図按協会という二つのデザイン団体が,東京で同時に結成された。これらの団体は,アール・ヌーボーの影響を一つの契機として発足したものであり,また日本では初めての近代的なデザイン団体の結成でもあった。しかし,背後には人間的な確執や同窓関係なども存在していた。日本図案会は展覧会を通じ,大日本図按協会は雑誌『図按』の刊行を通して,これらの会は社会にデザインの意義を訴えた。多くのデザイナーたちは,このデザイン運動によって,当時の旧態依然とした状態からの離脱と飛躍を望んでいた。しかしこれらの会の活動も,内部の協力と社会からの十分な支援が得られず数年で不活発となり,特に二人の指導者が没するに及んで消滅をした。
- 日本デザイン学会の論文
- 1995-09-29
著者
関連論文
- 漆器
- 初等教育教員として求められる美術実技能力の水準について-1 : 立体的造形技法を中心に
- 美術教育に関する基礎知識の調査分析による考察
- 「意匠」の変遷(デザインの用語について考えること : 会員からの寄稿論文,第4回春季大会 テーマ/用語を通してデザインを考える-回顧・現状・展望)
- 重要史実解説
- 伝統的工芸品産業(12) : 伝統的工芸品産業の振興
- 伝統的工芸品産業(11) : 伝統的工芸品産業の現状
- 仏壇
- 竹工芸品
- 伝統的工芸品産業 : (7)様々な木工品(3)
- 伝統的工芸品産業 : (6)様々な木工品(2)
- 伝統的工芸品産業 : (5)様々な木工品(1)
- 伝統的工芸品 : (1)伝産法について
- アール・ヌーボーと明治のデザイン運動
- 現代絵画はどこへ行こうとしているのか。 : 『現代美術論-行為の芸術を中心として-』, 著者 斎藤俊徳, 大学教育出版, A5版, 148頁, \1,800, 1993.8.30(会員寄贈著書紹介)
- 明治期のデザイン技法書
- デザインのアノニマス性 : その歴史と現代の在り方(アノ二マスデザインを考える)
- 明治期のデザイン技法書について(口頭による研究発表,第39回研究発表大会)
- 日本における応用美術概念の成立過程
- 播州毛鉤の製造工程について(口頭による研究発表,第36回研究発表大会)
- 新しい芸術学を : 教員養成大学の場合(シンポジウム「日本の芸術教育の現状と将来」)
- 日本における「応用美術」概念の成立まで(第34回研究発表大会)
- 総合学としてのデザイン学(デザイン学の今日的課題,昭和61年度日本デザイン学会第7回春季大会)
- デザイン用語の変遷(第4回春季大会記録)
- 重要史実解説(デザインのあゆみ)