明治期のデザイン技法書
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概要
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明治末から大正の初期(1909-1913)にかけて,5冊のデザイン技法書が相次いで刊行された。これらの書は専門教育を対象としているが,当時普通教育の中へデザインが導入されたことが,大きな出版の契機となっている。これら技法書は,欧米の研究に基づきながらも,日本独自のデザインを生み出すことに意を用い,それぞれが独自の特色を示している。現在と比較するならば,時代の差と,体系的な未整備が残るが,その基本的な考え方は現在にまで続くものがあり,現在そのまま使用されている用語も少なくない。これらの書で確立されたデザインの創作方法は,その後の日本のデザイン教育に大きな影響を与えることになり,特に「便化」という自然物のスケッチから始まって模様を構成する方法は,長く中心的な指導法の位置を占めるようになった。
- 日本デザイン学会の論文
- 1994-09-20
著者
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