要因配置実験による人体プロポーション構成部位の評価 : ファッション画に対する印象の定量的評価に関する研究(II)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ファッション画に対する印象や,これに及ぼすデフォルマシオンの効果については,従来は定性的にしか議論されていない。そこで本研究では,これを定量的に評価することを試みた。第2報では,デフォルマシオンの対象となる人体プロポーションの5つの主要構成部位のうち,レッグライン長とウエスト幅がファッション画に対する印象に最も大きな影響を与えることを明らかにした第1報の直交配列実験に引き続き,これら2つの因子に絞り込んで,要因配置計画による水準数を増した視覚反応実験を実施して,より最適なこれらの因子の条件を中心に詳細な解析を行った。レッグライン長5水準とウエスト幅3水準による15通りの組み合せについて,4対の形容語対ごとに最適組み合せを求めた結果,レッグライン長については基本プロポーションやファッション画作例の平均値よりも長い水準である5.9頭高または7.0高とし,ウエスト幅については基本プロポーションの1顔幅とする組み合せの場合にそれぞれ最も高く評価されることなどを定量的に明らかにした。
- 日本デザイン学会の論文
- 1989-05-15
著者
関連論文
- 漫画の人物表現のファッションデザイン画教育への活用
- D15 日本のファッションイラストレーションとメディア(ファッション,心「こころ」とデザイン,第55回春季研究発表大会)
- ファッションデザイン画とその描き方
- ファッションデザイン画における意匠図原型作画方式の提案
- ファッションデザイン画における意匠図原型作画方式の提案
- わが国におけるファッションイラストレーションとファッションデザインの関連
- ファッションデザイン画における意匠図用基本プロポーションの試作
- わが国におけるファッション画教育法に関する一考察
- わが国におけるファッションイラストレーションの変遷
- 企業戦略としてのデザイン(2) : デザイン開発に付随する
- 企業戦略としてのデザイン(1) : デザインを取り巻く環境について
- わが国におけるデザイン振興の現状と行政機関の役割
- ファッションイラストレーションとメディア(ファッション・デザインとメディア)
- わが国におけるファッションイラストレーションの変遷(年間論文賞)
- ファッション画におけるデフォルマシオンの定量的評価(VI) : 多変量分散分析による評価パネル間の視覚反応の相違の総合解析(口頭による研究発表,第39回研究発表大会)
- ファッション画におけるデフォルマシオンの定量的評価(V) : 多変量分散分析によるプロポーション構成部位の影響の総合解析(口頭による研究発表,第39回研究発表大会)
- ファッション画におけるデフォルマシオンの定量的評価(IV) : 被験者母集団による視覚反応の相違の解析(口頭による研究発表,第36回研究発表大会)
- 要因配置実験による人体プロポーション構成部位の評価 : ファッション画に対する印象の定量的評価に関する研究(II)
- 直交配列実験による人体プロポーション構成部位の評価 : ファッション画に対する印象の定量的評価に関する研究(1)
- ファッション画におけるデフォルマシオンの定量的評価(III) : 人体プロポーション構成部位が印象に及ぼす影響の評価(第35回研究発表大会)
- ファッション画におけるディフォルマシオンの定量的評価(II) : 多元配置法による視覚感度実験(第34回研究発表大会)
- ファッション画におけるディフォルマシオンの定量的評価(I) : 直交配列表による視覚感度実験(第34回研究発表大会)
- ファッションデザイン画における意匠図作画法に関する一考察
- わが国におけるファッション・デザイン画の変遷について
- ファッション画におけるプロポーション構成部位の定量的評価 : マス・パネルを対象とした視覚反応実験の解析