直交配列実験による人体プロポーション構成部位の評価 : ファッション画に対する印象の定量的評価に関する研究(1)
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概要
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ファッション画に対する印象や、これに及ぼすデフォルマシオンの効果については、従来は定性的にしか議論されていない。そこで本研究では、これを定量的に評価することを試みた。第1報では、デフォルマシオンの対象となる人体プロポーションについて、その主要構成部位とその交互作用をL_<16>(2^<15>)直交配列表を用いて割り付け、SD法に基づいて視覚感度実験を実施した。その結果、視覚反応の全変動を線形項(主効果)、非線形項(2因子交互作用)、その他の非線形項(1次誤差)および被験者の誤差(2次誤差)に分解することができ、さらに「スタイルがよい-スタイルが悪い」などの4形容語対に対する各項の寄与率を求めた。以上より、視覚反応は人体プロポーションの主要構成部位の線形項で表される部分が大きいことを明らかにした。また、視覚反応に最も大きな影響を与える部位を各形容語対ことに求めて比較し、これらはファッション画に対する印象や、これに及ぼすデフォルマシオンの効果を考える上で重要であることを定量的に明らかにした。
- 日本デザイン学会の論文
- 1988-11-30
著者
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