産科領域におけるメディカルアロマセラピーの導入に関する看護職員の意識調査

概要

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【目的】メディカルアロマセラピーに対しての看護職者の意識の実態と産科領域での導入に至るまでの問題点を明らかにすることである。【方法】平成20年5〜8月にメディカルアロマセラピーを導入していないK市内の6つの総合病院産科病棟に勤務する助産師, 看護師119人に質問紙調査を行った。対象者に研究の主旨と目的を説明し, 同意を得た。【結果】メディカルアロマセラピーの認知は約9割であった。期待する効果としては妊娠期, 分娩期, 産褥期をとおして, 「不安・緊張の緩和」や「リラックス効果」などの精神的内容が多かった。メディカルアロマセラピーの導入に関してはほとんどの人が肯定的に考えているものの, 実際に導入が可能であると考えるものは約2割であった。導入にあたっての問題点として, (1)香りの好みが個人によって異なる, (2)費用がかかる, (3)メディカルアロマセラピーの効果・作用機序に関しての情報が少ないなどがあげられた。【結論】メディカルアロマセラピーを導入するにあたっては, (1)精油の利用方法の工夫, (2)保険適用などによる費用の問題の解決, (3)職員へのメディカルアロマセラピーについての啓発が必要であると考える。