障害学とカルチュラル・スタディーズについての一考察
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概要
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本稿では、まず荘子の説く主要なキー概念のひとつである無用之用と万物斉同とは何かについて触れた。その概念を戦後のわが国の障がい児の「福祉と教育」の草分け的存在である糸賀一雄と、その理念を発展的に継承した伊藤隆二氏の言説と関わって展開した。それに次いで、障害学について考察する前提として、わが国の障害学の形成に影響を与えた青い芝の会とIL運動という障がい者の運動について言及した。そして、障害学について論及していく際に、その理論的な枠組みに大きな影響を与えた先行研究のひとつとして、カルチュラル・スタディーズとは何かについて論じたうえで、その研究の視点から、障害学とは何かということについて言及したところである。
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