HPV 感染状況と子宮頸癌検診における細胞診とHPV 検査併用の意義
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概要
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Human papillomavirus (HPV) 中高リスク型の感染が,子宮頸部の前癌病変や子宮頸癌の発症に関与していることが明らかにされた.HPV 感染の一部は持続感染し,子宮頸癌のリスクとなる.そこでHPV 感染状況と子宮頸癌検診における細胞診とHPV 検査併用の意義について検討した.対象は3 年以上経過観察可能であった細胞診正常81 例と細胞診異常で組織診を施行した80 例である.HPV 検出にはHybrid Capture AssayII®( HC-II®) 法を用いた.細胞診正常11 例,細胞診異常61 例でHPV が検出され,細胞診異常の程度が進むほどHPV 検出率は上昇した.組織診でも病変が進行するほどHPV 検出率は高くなった.細胞診正常ではHPV陽性持続で病変の進行を認めた.組織診別では,慢性子宮頸管炎(Chronic Cervicitis:CC) ではHPV 陽性持続1 例と陽性化1 例に,子宮頸部上皮内病変(Cervical Intraepithelial Neoplasia:CIN) IではHPV 陽性持続2 例に,CIN IIでは陽性持続3 例と陽性化した1 例に,CIN IIIでは陽性持続2 例に病変の進行が認められた.HPV 感染が認められなかった例では病変の進行を認めない結果から,細胞診とHPV 検査を併用することにより,細胞診正常でHPV 検査陰性であれば検診間隔を3 年に延ばすことが可能であると示唆された.またHPV持続感染が病変進行の原因となると考えられ,HPV 検査の導入は子宮頸癌の早期発見,早期治療に有用である.
- 2011-03-25
著者
-
深澤 一雄
濁協医大
-
稲葉 不知之
獨協医大
-
稲葉 未知世
獨協医大
-
亀森 哲
獨協医大
-
香坂 信明
獨協医大
-
坂本 尚徳
獨協医大
-
稲葉 憲之
獨協医大
-
深澤 一雄
獨協医科大学産婦人科学
-
稲葉 憲之
獨協医科大学産婦人科学
-
岡崎 隆行
獨協医大
-
稲葉 不知之
獨協医科大学産科婦人科学
-
亀森 哲
獨協医科大学産科婦人科学
-
坂本 尚徳
獨協医科大学産科婦人科学
-
渡辺 博
獨協医科大学産科婦人科学
-
深沢 一雄
独医大 産婦
-
深澤 一雄
獨協医科大学 大学院医学部産科婦人科学講座
-
香坂 信明
獨協医科大学附属病院 産婦人科
-
北澤 正文
獨協医大
-
北澤 正文
獨協医科大学産科婦人科学教室
-
岡崎 隆行
獨協医科大学 産科婦人科学教室
-
稲葉 憲之
産婦人科学
-
稲栗 憲之
獨協医大
-
亀森 哲
獨協医科大学附属病院 産婦人科
-
稲葉 不知之
獨協医科大学 大学院医学部産科婦人科学講座
-
渡辺 博
獨協医科大学 医学部産科婦人科
-
稲葉 憲之
獨協医科大学医学部
-
稲葉 憲之
獨協医科大学附属病院 総合周産期母子医療センター
-
稲葉 憲之
石川県立中央病院いしかわ総合母子医療センター 産婦人科
-
稲葉 憲之
千葉大
-
稲葉 憲之
国立病院機構仙台医療センター 産婦人科
-
稲葉 憲之
千葉市立病院
-
稲葉 憲之
獨協医科大学 医学部産科婦人科学教室
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北澤 正文
獨協医科大学産婦人科
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稲葉 憲之
日東紡バイオケミカル研究所
-
稲葉 憲之
獨協医科大学 産婦人科
-
渡辺 博
獨協医科大学病院総合周産期母子医療センター産科部門
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渡辺 博
獨協医科大学 産婦人科
-
稲葉 未知世
獨協医科大学産婦人科
-
稻葉 憲之
獨協医科大学産科婦人科学
-
稲葉 憲之
Department Of Obstetrics And Gynecology Dokkyo Medical University
-
稲葉 憲之
千葉大学医学部産科婦人科学講座
-
稲葉 憲之
千葉大学
-
稲葉 憲之
Department Of Obstetrics And Gynecology Dokkyo University School Of Medicine
-
稲葉 憲之
獨協医科大学産科婦人科学教室
-
稲葉 憲之
獨協医科大学
-
稲葉 憲之
千葉大 医
-
香坂 信明
獨協医科大学産科婦人科学
-
稲葉 憲之
獨協医科大学医学部・大学院産科婦人科学講座
-
渡辺 博
獨協医科大学産婦人科学
-
稲葉 未知世
獨協医科大学教育支援センター 獨協医科大学産科婦人科学
-
稲葉 未知世
獨協医科大学教育支援センター : 獨協医科大学産科婦人科学
-
坂本 尚徳
獨協医科大学 産科婦人科学
-
北澤 正文
獨協医科大学
-
稲葉 未知世
獨協医科大学基礎医学教育支援部門, 医学教育室
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