統合失調症者の認知機能障害と社会生活技能との関連
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概要
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近年,統合失調症の社会生活機能と認知機能との関連が報告されている.そのため統合失調症者のリハビリテーションにおいては認知リハビリテーションが取り入れられ,その効果が示されてきている.認知機能の評価法はいくつかあるが,認知そのものの概念は広範囲にわたるため,認知のどの機能がどの社会機能とより深く関わっているかといった検討が進められている.本研究では認知能力障害理論に基づいた評価法 ACLS-5を用いて社会生活技能評価尺度との関連を検討した.その結果, ACLS-5で評価された認知レベルと社会生活技能評価尺度に有意な相関が示され,認知レベルは,社会生活技能の特に身の回りを整えること,日常生活の習慣を築くこと,コミュニケーション技能の側面と関連していると考えられた.
著者
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石井 良和
秋田大学大学院医学系研究科作業療法学講座
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石井 奈智子
秋田大学大学院医学系研究科作業療法学講座
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石井 良和
秋田大学大学院
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鈴木 新吾
横手興生病院
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久米 裕
横手興生病院
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堀池 研太
長岡ヘルスケアセンター
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