「お〜する」について
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概要
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本稿は主として、「お〜する」の使い方、そしてそれと関連する表現との区別の解明を目的とした。謙譲表現「お〜する」は動作主を低め、動作が及ぼす相手を高めるという基本機能を有する。これを用いるには使用条件がある。用いることができる動詞によって、ただ単に謙譲表現としての機能が働くか、「〜のために」、「〜のかわりに」という授益性の意味まで含有するか、の違いがあり、授益性の意味を含有する場合、授受表現である「〜てあげる」と置き換えは可能になるが、謙譲表現と授受表現との基本的な機能が違うため、両者は気軽に置き換えることはできない。また、一部の動詞は表現形式において置き換えることができるが、伝達内容は異なってしまう。
- 鈴鹿国際大学の論文
- 2004-03-20
著者
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