親が子育てを楽しむための子育て支援活動(2) : 親子が楽しさを共有する活動実践を手がかりに
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概要
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本研究は、紀要第31号で発表して研究の継続研究である。活動の目的、考え方、趣旨、実際の取り組みの様子を取り上げながら、親が子育てを楽しむための子育て支援活動とは、具体的にどのような活動であることが望ましいのかを検討した。前紀要で、現行の親子参加型子育て支援活動から検討を加え、日々の生活の中で、「子育ては楽しい」という親が増え、それが普通の生活の営みとして次世代に受け継がれていくことが真の少子化対策であり、子育て支援なのではないかと導き出したことを受け、本研究では、この考えを活かしていける子育て支援活動について、筆者が2006年度から取り組んでいる地域の活動を実践の場として実際に親子の活動を展開しながら具体的に探っていくことにした。毎年、活動後のアンケートで、活動に参加した親子、支援者のほとんどが、「この活動は楽しい」と感想を残している。「楽しい」と評価する理由について整理してみると、二つのポイントがあることがわかった。一つは、活動の内容である。親にも子どもにも取り組みやすい単純な活動(遊び)を取り入れることにより、気軽に楽しみ、話題が共通となって会話が弾むということである。二つめは、この活動にかかわる人である。かかわる人の持ち味が活動を盛り上げ、親にも子どもにも印象に残ることである。また、「かかわって心地のよい人」が親子で共有されると、これも共通の話題になるということである。「子育てを楽しむ」ための子育て支援活動を具体化していくための要素について、本実践研究をとおしてこの2点を導き出すことができた。
- 2010-12-20
著者
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