情報機器を利用した幼児教育用教材作成の試み : 3次元デジタル紙芝居の作成を通して
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概要
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近年の教育現場においては、様々な情報通信技術(ICT: Information & Communications Technology)を用いた授業が展開されている。しかし、生徒、学生による教育用教材の作成という目的でICTが利用されていることは少ない。ここでは、本学においてICTを利用した教育用教材作成に関する講義の一環として作成した3次元デジタル紙芝居の作成過程を紹介する。デジタル紙芝居の作成にあたっては教育的な内容となること、また、奥行き感を得ることができるようにアナグリフを用いた3次元デジタル紙芝居とした。作成過程において教育的な内容の紙芝居を作成することにより、受講学生が自ら教育という情報伝達の楽しさ、難しさに気づき、分かりやすく内容を伝えられるよう創意工夫する姿が見られた。同時に、3次元デジタル紙芝居の特徴である場面の奥行き感がより得られ、楽しく鑑賞できるものにするなどの工夫も見られた。反省点として教材の評価を十分行えなかったこと、教材作成は受講学生の主体的かつ能動的な取り組みであるが、教材を利用(紙芝居を鑑賞)する側にとっては、今回の教材の特性として受動的にならざるを得なかったことが挙げられる。こうした反省点を生かし、教材を作成する側だけではなく、使用する側も能動的に働きかけられるように、ICTが持つインタラクテイブ性を生かした教材作成へと繋げていきたい。
- 2010-12-20
著者
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