セルラシステムにおける繰り返し周波数領域干渉キャンセルを用いるシングルキャリアマルチユーザMIMOの上りリンク容量(アダプティブアンテナ,等化,干渉キャンセラ,MIMO,無線通信,一般)
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概要
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周波数利用効率に優れた多重技術として最近注目されているのが,マルチユーザmulti-input multi-output(MIMO)である.セルラシステムにおけるマルチユーザMIMOの上りリンク容量を向上させるには,強い同一周波干渉存在下での高精度なMIMO信号検出法が不可欠である.筆者らは以前,セルラシステムにおけるシングルキャリア(SC)マルチユーザMIMOに演算量削減型の最尤ブロック検出(QRM-MLBD)を適用し,周波数領域最小平均二乗誤差検出(MMSED)に比べて上りリンク容量を大幅に改善できることを示した.しかしながら,周波数領域QRM-MLBDを用いる場合,MMSEDに対して演算量が大幅に増加してしまう.本稿では,SCマルチユーザMIMOの信号検出法として繰り返し周波数領域干渉キャンセル(FDI^2C)を用いるときの上りリンク容量を評価する.繰り返しFDI^2Cでは,周波数領域QRM-MLBDと同等のリンク容量を大幅に少ない演算量で達成できることを示す.
- 2010-11-04
著者
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武田 一樹
東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻
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安達 文幸
東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻
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板垣 将志
東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻
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Adachi Fumiyuki
Denartment Of Electrical And Communication Engineering Graduate School Of Engineering Tohoku Univers
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安達 文幸
東北大学大学院工学研究科
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武田 一樹
パナソニック(株)東京r&dセンター
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安達 文幸
東北大学大学院 工学研究科 電気・通信工学専攻
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武田 一樹
パナソニック株式会社東京R&Dセンター
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武田 一樹
公立はこだて未来大学システム情報科学部
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