周波数領域フィルタを用いるSC-FDMAにおける周波数領域繰り返し逐次MUIキャンセラとアンテナダイバーシチの適用効果(一般,移動通信ワークショップ)
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概要
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周波数領域ルートナイキスト送受信フィルタを用いるシングルキャリア(SC)-FDMAでは,ロールオフファクタαを大きくすることで送信信号のピーク対平均電力比(PAPR)を低減できる.また,信号帯域幅が(1+α)倍に広がることを利用してより大きな周波数ダイバーシチ利得を得ることができる.しかし,α=0のときの搬送波周波数間隔を保ったままにすると,隣接周波数を用いるユーザのスペクトルがオーバーラップしマルチユーザ干渉(MUI)が発生してしまう.周波数領域繰り返し逐次MUIキャンセラ(FD-ISMUIC)を用いれば,QPSK変調のときにはシングルユーザ環境時に近い優れた特性が得られる.しかしながら,信号点間距離が短い16QAM変調のときには,干渉キャンセルの繰り返し回数を増やしても特性改善には限界があり,大きな誤りフロアが発生していた.本論文では,周波数領域繰り返し逐次マルチユーザ干渉キャンセラ(FD-ISMUIC)を用いるSC-FDMA上りリンクに送受信アンテナダイバーシチを適用すれば16QAMのBER特性を改善できることを計算機シミュレーションにより明らかにしている.
- 2010-02-24
著者
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武田 一樹
東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻
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安達 文幸
東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻
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奥山 卓
東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻
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奥山 卓
東北大学大学院医学系研究科
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奥山 卓
東北大学大学院工学研究科電気・通信工学専攻
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安達 文幸
東北大学大学院工学研究科
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安達 文幸
東北大学大学院 工学研究科 電気・通信工学専攻
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