グループ通信におけるセッション内コネクション分割手法の性能評価(TCP,一般,QoS制御,ネットワーク品質,IPv6,IPバックボーンネットワーク,ディペンダブルネットワーク,ネットワークモデル及び一般)
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概要
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インターネット利用の多様化に伴い,あるグループに属すユーザ同士が1対多や多対多の形態で情報共有や交換を行うグループ通信に対する需要が高まっている.そのようなグループ通信では,グループメンバ同士によるデータ共有・交換を提供するため,グループメンバ間の通信の信頼性確保が必要となる.既存の通信技術を用いて通信の信頼性を確保するには,TCPを用いて送受信者間でコネクションを管理しながら通信を行う方法が考えられる.しかし,その場合,送受信者間で多くのコネクションを確立しなければならず,それぞれのコネクションにおいて同一のデータを各受信者に送信するため,ネットワーク内に流れるトラヒック量が増加し,リンク帯域の圧迫やフロー間の競合が発生してしまう.そこで我々は,先行研究にて,ネットワーク内にパケットキャッシュと複製,転送機能を提供する高機能中継ノードを配置して,同一グループで重複するコネクションを集約することでリンク帯域消費量を削減して通信性能を向上させる手法を提案し,その有効性とキャッシュ効率における課題を示した.本稿では,先行研究における課題を改善するため,通信時におけるパケット伝送制御に着目した手法を提案し,その有効性を明らかにする.
- 2010-07-01
著者
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恵美奈 弘
北九州市立大学国際環境工学部情報メディア工学科
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古閑 宏幸
北九州市立大学国際環境工学部情報メディア工学科
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嶋村 昌義
九州工業大学ネットワークデザイン研究センター
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池永 全志
九州工業大学ネットワークデザイン研究センター
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嶋村 昌義
九州工業大学 ネットワークデザイン研究センター
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池永 全志
九州工大 大学院工学研究科
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池永 全志
九州工業大学
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嶋村 昌義
九州工業大学
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恵美奈 弘
北九州市立大学大学院国際環境工学研究科
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古閑 宏幸
北九州市立大学
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古閑 宏幸
北九州市立大学大学院国際環境工学研究科
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