ヒストグラム平坦化に基づく画像強調法の一般化(知的マルチメディアシステム,一般)

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概要

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ヒストグラム平坦化は画像のコントラスト強調法における代表的な方法である。ヒストグラム平坦化は画像ごとにその画像に依存した唯一の階調値変換関数を導くが、必ずしもその変換関数が全ての画像に対して有効ではない。特に、暗部(もぐり)や明部(飽和)の濃度階調に多くの画素が集中している場合は、その暗部や明部に不要な強調が成されたり、また、ヒストグラム平坦化前後での平均階調値が著しく変化してしまうこともある。このような難点を解決するために画素数の代わりに濃度勾配値をカウントして得る濃度勾配ヒストグラムを平坦化する方法や階調平均値を保存する分割ヒストグラム平坦化等、ヒストグラム平坦化の拡張形が種々提案されている。本稿では、ヒストグラム平坦化と濃度勾配ヒストグラム平坦化を包含する一般化ヒストグラム平坦化法を明らかにする。その後、ヒストグラムと濃度勾配ヒストグラムを共に利用した新しい階調値変換関数導出法を明らかにし、その有効性を明らかにする。
2010-08-26

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