立体画像の書割効果はSmoothed depth mapを使うと改善される(マルチモーダル,感性情報処理,視知覚とその応用,一般)
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概要
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本研究においてわれわれは,奥行き地図(depth map)を平滑化(smoothing)することによって,立体画像で観察される書割効果を減じることができることを報告した.われわれはまず,立体画像の左眼原画像から奥行き地図を計算し,さらに平滑化を行った後,DIBR(depth-image based rendering)法を使って右眼用の画像を作り,立体加工画像を作成した.観察者は立体原画像と立体加工画像を観察し,それぞれの画像の質,書割効果の程度,視覚的快適性の程度を評価した.16名の観察者の結果は、平滑化奥行き地図で作成した立体加工画像は、原画像と比較して画像の質はいくらか低下するけれども、書割り効果を減じうることが示された.
- 2010-10-07
著者
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下野 孝一
東京海洋大学
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下野 孝一
東京商船大学
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Tam Wa
Communications Research Centre Canada
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Tam Wa
Communications Res. Centre Canada
-
Vazquez Carlos
Communications Research Centre
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Speranza Filippo
Communications Research Centre
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Renaud Ron
Communications Research Centre
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Tam Wa
Communications Research Centre
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