第2言語学習に関する内観的研究(I) : その現状と今後の展望
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概要
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第2言語学習研究における最近の顕著な動向の1つとして,学習者が学習プロセスにおいて用いるストラテジーに関する研究の普及が挙げられる(cf. O'Malley and Chamot 1990,Oxford 1990, Wenden and Rubin 1987)。この動向の中で,第2言語の学習あるいは使用に関わる精神的プロセスに関する言葉による報告データを学習者から引き出す研究方法として新たな注目を集めているのが,内観(introspection)と呼ばれる方法である。内観的方法は,同時的と回顧的の2種に分類され,思考を声に出す方法(think aloud)は,前者,アンケート(questionnaires),インタビュー(interviews),日記を書く方法(diary keeping)は,後者の代表例である。本稿(I)では,内観的研究方法に関する記述,説明,及び,第2言語学習に関する内観的研究の現状を,(II)では,内観的研究の再評価,及び,今後の研究への提言を含め,将来への展望を扱う。
- 日本教科教育学会の論文
- 1993-06-30
著者
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