両手協応学習の適応過程における反応エラーの制限を強調する教示の効果
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概要
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本研究の目的は両手協応学習の適応過程における反応エラーの制限を強調する教示の効果を明らかにすることにある。まず教示内容の差異による二つの学習条件(C.G.とE.G.)を設け,その条件下で初期課題に対して25回の試行を行わせた。次に新しい課題を導入し,10回の試行を行わせた。そこで,これら二つの課題における両グループのパフォーマンスを比較検討することによって,スキル学習の適応過程における反応エラーの制限を強調する教示の効果を検討した。実験データの分析は,試行遂行時間,エラー数,方向エラー数,呼吸数および心拍数を測度として行った。得られた主な結果をまとめると次のようになる。まず試行遂行時間に関しては,有意差は認められなかったが,エラー数および方向エラー数に関しては,初期課題の学習の初期段階,そして新しい課題においてE.G.はC.G.に比較して高い値を示し,教示の効果が検出された。
- 日本教科教育学会の論文
- 1982-08-20
著者
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