両手協応学習における反応エラーの制限を強調する教示の効果
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概要
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本研究の目的は両手協応学習における反応エラーの制限を強調する教示の効果を明らかにすることにある。そこで,まず教示内容の差異による二つの学習条件(C.G.とE.G.)を設けた。そしてその条件下で30回の試行を行なわせ,教示効果を検討した。さらに,この30試行の初期段階,中間段階および最終段階において三つの新しい課題を設定しその新しい課題およびその前後でのパフォーマンスを比較検討することによってそれぞれ教示の効果と学習の成立を検討した。実験データの分析は,試行遂行時間,エラー数,方向エラー数および呼吸数を測度として行なった。得られた主な結果をまとめると次のようになる。まず試行遂行時間に関しては,両グループともほぼ同じ変化の傾向を示し,教示の効果は認められなかった。しかし,エラー数および方向エラー数に関しては,学習の初期段階において,E.G.はC.G.に比較して高い値を示し,教示の効果が検出された。
- 日本教科教育学会の論文
- 1981-07-31
著者
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