理解と記憶の関係についての一考察 : 精薄養護学校における事例をもとにして
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概要
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理解と記憶の関係を考えることは,私たちが学習指導計画を作成する上で大切なことである。本研究は,精神薄弱児の理解と記憶について1年間観察し,それに考察を加えたものである。それは,普通児にも共通するところの理解から記憶への過程をたどり,記憶の仕方も同様のことが言える。本研究でわかったことは,次の通りである。(1)対象になるものを細部にわたって記憶するのではなく,いわゆるパターンとして記憶する。これは,人間の基本的な記憶の姿の1つであると思う。(2)新しいことを学習するとき,既に学習していることをもとに発展・展開すれば,容易に学習が成立する。従って,子どもたちはそれぞれ既習経験が異るのだから,種々の理解の仕方に対応できる学習指導をしなければいけない。
- 日本教科教育学会の論文
- 1981-07-31
著者
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