ひとり歩きの理科学習研究(3) : イメージの確かさと刺激に対する反応
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概要
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本報は,理科学習における有効な場づくりはどうあるべきか。子ども主体で学習が進むとき,何をどうしてやればよいかを研究するための基礎的なものである。前報(1)までは,学習場面で体得されたものが,どのような形で保存されているかを研究してきた。その結果,学習したものはイメージとして保存されそのイメージが詳しければ詳しい程理解が深いということがわかった。今回は,理解の程度に差のある数名を抽出し,保存されているイメージと刺激に対する反応との関係を詳しく調べたものである。その結果,次のようなことがはっきりしてきた。1.学習場面をそのままイメージとして残している子は,刺激に対して自信を持って正答している。2.あやふやなイメージしか残っていない子は,刺激に対して自信がなくあてずっぽうで答えている。3.誤ったイメージで残している子は,誤答をしている。
- 日本教科教育学会の論文
- 1979-01-31
著者
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