地域包括支援センターの社会福祉士の業務自己評価に関連する要因
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概要
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本研究の目的は,地域包括支援センターの社会福祉士によるソーシャルワーク業務の自己評価に関連する要因を明らかにすることである.調査方法は,神奈川県と東京都の全地域包括支援センターの社会福祉士を対象とした郵送調査である(有効回収数366票).7項目のソーシャルワーク業務自己評価の主成分得点を従属変数とし,それに関連する制度的な要因として「職員数」「介護予防ケアプラン数」,専門性に関する要因として「相談職経験年数」「業務上のことで相談助言を受ける環境への満足度」「業務全体に占める社会福祉士の本来業務の割合」を設定し,潜在変数を想定しない共分散構造分析を行った.その結果,「介護予防ケアプランの数」が大きい負の効果,「業務上のことで相談助言を受ける環境の満足度」が大きい正の効果を示したことから,相談助言を受けられる環境の整備,介護予防ケアプラン業務が中心となる状況の改善の必要性が示唆された.
- 2008-02-29
著者
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