高齢者ケアマネジメントにおける倫理的意思決定 : ソーシャルワークにおける道徳的推論の適用に関する議論からの一考察
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概要
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本研究の目的は,ソーシャルワークの立場から,高齢者介護における倫理的意思決定の構成概念および基本的枠組みを検討することにある。本稿では,ケアマネジメントの倫理的意思決定に限定し,ケアマネジャーの倫理的デイレンマとその意思決定を調べる。また,ケアマネジャーの意思決定に横たわる倫理を検討するために,ソーシャルワークへの通用が試みられる道徳的推論に関する議論を振り返る。その際,2つの倫理モデルが議論される。1つは原理原則に基づく推論による倫理の分析モデル,すなわち,個人の自己決定や自律性を重視する権利の倫理である。もう1つは,対話による交渉や妥協も含めた他者への配慮やケアに基づく徳の倫理である。
- 一般社団法人日本社会福祉学会の論文
- 2002-03-31
著者
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