表情空間チャートを用いた心理的ストレスレベルの推定(テーマ関連,顔・人物・ジェスチャ・行動)

概要

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本論文では,表情空間の動的多様性を定量化する表情空間チャートという枠組みを用いて,表情表出における覚醒度の変化と心理的ストレスとの関係性について検証する.具体的には,表情空間チャートは,「喜び」,「怒り」,「悲しみ」の3表情を対象として,各表情の覚醒度を軸とする表情の表出レベルをチャート状に表現したものであり,教師なしニューラルネットワークのSOM (Self-Organizing Maps)とFuzzy ART (Adaptive Resonance Theory)を用いて生成する.表情空間チャートから,人間が抱える心理的ストレスが表情に与える影響について分析するために,心理的ストレスシートを用いて計測した慢性的ストレスの経時変化との関係性を解析したところ,個人固有な相関関係が得られた.更に,SVM (Support Vector Machines)を用いて4段階に分類されるストレスレベルを推定したところ,10名全体で68.6%,10週間以上の被験者5名では77.4%という推定率が得られた.
2010-03-08