最尤推定における最悪誤差評価(一般)
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概要
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電波の到来方位探知や電波を用いた測位では,ノイズを含んだ受信信号の観測値から所望の物理量(方位や位置)を推定ために最尤推定が用いられる.観測値のランダムなノイズに起因する誤差は,最尤推定に基づき独立な多数の観測値を利用することで抑えられるが,最尤推定に用いる確率モデルの誤差があると,それに起因するバイアスが残る.電波には多重伝播や,素子間結合,電波装置そのものの製造誤差といった誤差要因があり,これらは(周りの電波環境を毎回変えるか,電波装置を毎回変えるかしない限り)複数回の測定に関して独立でなく,確率モデルの誤差として捉えられる.本研究では,最尤推定においてバイアスの要因をモデル誤差として一般的な形で記述し,モデル誤差の大きさからバイアスの大きさを見積もるための方法をまとめ,電波装置への応用を行った.
- 2010-01-14
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