余剰リソースを利用する安全な線形ネットワーク符号化(一般:情報通信基礎サブソサイエティ合同研究会)

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概要

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マルチキャスト通信容量hを持つネットワークにおいて,情報(S_1,S_2,...,S_<h-t>)と乱数(R_1,R_2,...,R_t),(0<tくh),を安全な線形ネットワーク符号化を用いてマルチキャスト伝送すれば,ネットワーク内のt本の枝が盗聴されても情報が全く漏洩しないようできる.このとき,安全に伝送できる情報量は,hからh-tに減少し,これ以上の情報を安全には伝送できないことが証明されている.しかし,これは暗黙のうちに情報源点でしか乱数を発生できないと仮定しているためである.本稿では,通常のマルチキャスト通信で使用されない余剰なリソース(使われていない枝やノード)を利用することにより,安全に伝送できる情報量をh-tより大きくできる場合があることを示す.さらに,そのような場合のネットワーク符号の構成法を示す.
社団法人電子情報通信学会の論文
2010-02-25

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