瀬戸内海の海砂採取周辺海域における透明度の変化と藻場分布の関係
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概要
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海砂採取時に発生する濁りの拡散が藻場に影響を与えることが懸念されている.そこで,瀬戸内海芸予諸島の海砂採取海域周辺藻場の生息密度等を観測するとともに,数値モデル実験により海砂採取時の透明度の分布を再現した.この結果,特に海砂採取量が多かった大久野島と高根島間の海域では2.5mを超える透明度の低下があり,この海域周辺には生息水深が深く生息密度が低い藻場や生息水深が浅いにもかかわらず生息密度の低い藻場が存在していることから,海砂採取海域に近い藻場は海砂採取時に発生する濁りにより生息水深に関係なく大きな影響を受けたこと,採取海域からある程度離れ,透明度の低下が1.0〜2.0mとそれほど大きくない藻場では,生息水深の違いが藻場の衰退に関与すること等が推測された.
- 日本海洋学会の論文
- 2005-02-25
著者
-
高橋 暁
産業技術総合研究所中国センター
-
湯浅 一郎
産業技術総合研究所中国センター
-
村上 和男
武蔵工業大学工学部都市基盤工学科
-
星加 章
産業技術総合研究所中国センター
-
村上 和男
武蔵工業大学 工学部 都市工学科
-
星加 章
産業技術総合研 中国セ
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