大阪湾におけるリンの循環 : 形態別リンの分布特性
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概要
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大阪湾の海水,粒状沈降物(新生堆積物)および海底表層堆積物中に含まれるリンを形態別に測定し,それぞれの分布特性と海況の関連からリンの挙動と循環を検討した.河川から海域に流入した溶存無機態リンは,植物プランクトン現存量が少い時は河口周辺域でFe,Al結合態となって凝集し海底に沈降堆積するが,底層水が貧酸素化すると海水中に再溶出する.しかし植物プランクトンが多い時には懸濁粒子の表面に一時的に吸着された後,粒子の沈降過程で離脱し海水中に回帰すると考えられる.
- 1987-02-28
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