搬送可能な球カプセル氷蓄熱システムに関する基礎研究 : 水の過冷却現象を考慮した球カプセル群の蓄冷熱特性

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概要

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本報告は,カプセル化した水を潜熱蓄冷熱材として充てんした球カプセルの搬送を伴う球カプセル氷蓄冷熱システムにおける蓄冷熱特性を,潜熱蓄冷熱物質である水の過冷却現象を考慮して,実験および数値計算により検討するものである.水を潜熱蓄冷熱物質として用いる場合,平均過冷却度6.5℃の過冷却状態が形成されることを実験的に確認した.また,本数値解析で得られた解析結果は実験結果をよく表しており,本数値解析による蓄冷熱特性の検討が可能であることを確認した.本数値解析で得られた結果より,過冷却現象の影響は,低レイノルズ数領域および低ステファン数領域において顕著であることを確認した.また,蓄冷熱完了時間の無次元数であるフーリエ数はレイノルズ数の増大,ステファン数の増大により減少することを数値的に確認した.
社団法人空気調和・衛生工学会の論文
1996-02-25

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