マルチコア環境でのプロセス動作予測によるリソース配分最適化
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概要
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近年,CPU のマルチコア化によって処理能力を向上させる手法が一般的になっている.しかしながらマルチコア環境では,共有資源におけるリソースの競合による処理性能低下の問題がある.本研究では,プロセスの動作予測の結果から,実行コアの割当を決めることで,アプリケーションの処理性能を向上させる SPLiT (Scalable Performance Library Tool) を提案する.SPLiT は,(1) PMU (Performance Monitoring Unit) を用いたハードウェアの性能データの収集,(2) アプリケーションの処理に関する情報を元に動作予測を行うシステムを提供する.本研究では,SPLiT システムを Linux 上に実装し,Apache と MySQL に SPLiT lib を組込むことで,ウェブアプリケーションの最適化を行った.評価では必要な開発コストを最小におさえ,Web アプリケーションの性能を最大で 26% 向上させたことを示した.
- 2010-04-14
著者
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中島 達夫
早稲田大学 基幹理工学部 情報理工学科
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菅谷 みどり
独立行政法人科学技術振興機構ディペンダブル組込みOS研究開発センター
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秋岡 明香
早稲田大学基幹理工学研究科情報理工学専攻
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大野 有輝
早稲田大学理工学術院
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秋岡 明香
早稲田大学
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中島 達夫
早稲田大学理工学術院
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中島 達夫
早稲田大学理工学術院基幹理工学研究科
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中島 達夫
早稲田大学基幹理工学部情報理工学科
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秋岡 明香
早稲田大学理工学術院
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中島 達夫
早稲田大学
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