神経細胞の同期発火に対するネットワーク構造の影響
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概要
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神経細胞の同期発火は脳の情報処理にとって極めて重要である.これまでの研究から,神経細胞発火の同期に対して,抑制性シナプス結合が重要な役割を果たしている可能性が指摘されている.本研究では,抑制性シナプス結合の神経細胞ネットワークにおいてネットワーク構造や結合密度の変化が同期発火に及ぼす影響について明らかにする事を目的とする.完全結合ネットワークにおいては 1 クラスタ状態および任意の 2 クラスタ状態が安定だが,疎なランダムネットワークでは 1 クラスタ状態でもクラスタ内の分散が拡大する傾向が見られた.これは相互に抑制結合しているペアについては同相発火,逆相発火ともに安定となるが,疎になるにつれて相互結合ペアの割合が減少していることにその一因を求める事ができる.
- 2010-09-21
著者
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