経頭蓋磁気刺激の作用機序(ニューロハードウェア,ヒューマンインターフェース,一般)
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概要
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経頭蓋磁気刺激(TMS)は,非襲侵的に脳を刺激する方法の一つである.同じく非侵襲性の刺激法である電気刺激に比べ副作用が少ないため,近年では鬱病などの治療目的でも利用されている.しかしその作用機序は未だ明らかとは言えない.本研究では,シナプス結合の興奮・抑制バランスおよび結合の疎密が様々なHodgkin-Huxley神経細胞ネットワークモデルに対してrTMSによる誘導電流を模した繰り返しパルス電流を入力し,どのような神経活動パターンが生じうるのかについて計算機実験により調べた.結合が密で興奮性結合がある程度強いネットワークにおいては,TMSが限局的であってもネットワーク全体に影響が広がる可能性がある.
- 2009-10-16
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