学生が作成した問題の類似度算出手法の提案と評価

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本研究室では,2002年度から学生が協調的に作問可能なWBTシステム「CollabTest」を開発し,実装・評価を行ってきた.これまでに作成された問題数は15,000問を超えた.しかし,1つの講義内でオンラインテストに出題する問題数は多くても100問から200問程度であり,多くの問題が再利用されずに埋もれている.そこで,我々は過去の問題の有効利用を目的とし,学生が作成した問題の類似度算出手法を提案する.問題の類似度から類似問題を自動検索することができれば,類似問題を利用したオンラインテストや作問支援などが可能となる.一方で,学生が作成した問題では,語の出現頻度や出現分布などからその重要度を判断できるとは限らない.提案手法の基本的なアプローチは,問題間の類似度を算出するうえで重要となる語が出現する箇所を自動で特定するというものである.このアプローチを達成するために,まず,学生によって入力された問題情報のどの部分に重要な語が出現するのかを分析した.そして,分析結果から出現箇所を自動で識別する手順を検討した.既存手法や既存システムとの比較実験の結果,出現箇所の自動決定の有効性や提案手法による類似度算出の精度の向上が示された.
一般社団法人情報処理学会の論文
2009-10-15

学生が作成した問題の類似度算出手法の提案と評価

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