デザイナーのエコデザインへの意識と取組み : 国内の家電・電子機器メーカーのインハウスデザイナーを対象として
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概要
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国内の家電・電子機器メーカーの環境問題への取組みが一段と加速している中で、常に製品開発の源流に立ち、製品の生産から廃棄に至るプロダクトライフサイクルの多くのプロセスに関与するデザイナーの役割は非常に重要である。本研究では、企業のエコロジカルな製品開発の取組みにおける現在のインハウスデザイナーの関与の実態について調査・考察を行った。そのために、企業のデザイン部門に対してアンケート調査を実施した。調査の結果、デザイン部門のエコデザインへの取組みでは依然設計開発時に関する取組みに対する意識が高く、その要因として、コスト削減や販売訴求効果、外観の新規性などの相乗効果がなければ製品化に結実することが困難な実態が明らかになった。また、今後デザイン部門で積極的に取組まれるべきエコデザインの領域は、(1)外観における素材や加工法開発、(2)ロングライフデザイン、(3)製品のエコ機能や構造、新たなサービス提案、(4)製品使用時にユーザにエコを喚起させる、または働きかけを行うデザインであると考えられる。
- 2010-09-30
著者
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櫛 勝彦
京都工芸繊維大
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山本 建太郎
京都工芸繊維大学
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杉本 美貴
京都工芸繊維大学大学院
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岡田 栄造
京都工芸繊維大学大学院
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山本 建太郎
京都工芸繊維大学大学院
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櫛 勝彦
京都工芸繊維大学大学院
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櫛 勝彦
京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
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