暴風海面に於ける波群の解析(七) : 波高の統計分布と海況との関係
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概要
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海面の波高の統計的考察を船の動揺記録から考察して,そこには海況の変化に応じ多種多様の分布が存在し得ることが判明した。この一般的考察の結果としてLonguet-Higginsの分布函数は中程度の乱雑さのある最も普遍的で最も普通に遭遇し得る波浪の海況を代表するものであること,及び風速が非常に高くなれば海面の波は飛沫化し海面は平坦になること,及び静穏な海面では"うねり"が規則正しく発達することが数理上からも証明されるに至つた。普通におこる船の動揺は完全な共振時の2/3〜1/2に減少するが風速が高くなると1/3以下になり得る。そして動揺回数の増加と共に次第に完全共振時の値に接近してゆく。
- 社団法人日本船舶海洋工学会の論文
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