北陸南部におけるダイズの生育収量の品種間差 : 2. 収量と収量構成要素の比較
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概要
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生態型の異なるダイズ品種を3年間,ほぼ同一条件で栽培し,子実重および収量構成要素を比較解析した.晩生になるほど栄養生長期間が長くなり,主茎長が長く総節数,総莢数が増加した.反面,1節英数,稔実莢率,一莢粒数が減少した.3年間を平均すると,子実重は生態型Iで小さく,生態型II以上の品種群では生態型Iの品種より大きく,品種群間に大差なかった.収量構成要素のうち子実重との相関が最も高かったのは稔実莢数であり,総節数や茎の太さも有意な正の相関が認められた.莢先熟と関連が高い1節莢数を高く維持するためには,生育量が過剰とならず百粒重が過大でない生態型IIの品種を用いることが重要であると考えられた.
- 日本作物学会の論文
- 2006-03-31
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