69 プレフアブ耐震壁に関する実験的研究 : 壁体の純剪断実験(第1部構造)

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近年、建築の工業生産化-所謂プレフアブ化-は建築界の当面する大きな問題として各方面から研究開発が進められているが、本実験研究も耐震要素として大きな比重をもつRC耐震壁をプレフアブ化しようとするものである。プレフアブ耐震壁に関してはRC架構にP・C板を組み込んだ数種の実験例があり、基本的な配筋方法、配筋量、板の形状による特性等が研究されている。しかしながら板と板及び板と架構との接合法やその解析については文献、研究も少く、実用に際しては個々の実験に依らざるを得ない現状である。又、プレフアブ化という点からも架構としてRC、SRCは現段階では未解決な問題が多い。そこで本研究では比較的プレフアブ化が容易だと思われる鉄骨架構に組込むプレフアブ壁を対象とした。次に鉄骨架構を対象としたプーレフアブ耐震壁の問題点としては次のことが考えられる。i)架構と壁体の接合部-シアーコネクター部ii)壁体内部、壁体と壁体の接合iii)耐震壁の位置等の違いによる影響-曲げと剪断iv)i)〜iii)を含めての架構、シアーコネクター、壁体の相互関係以上、i)〜iv)はそれぞれが大きな問題であるので、本研究の進め方としては次の3段階を考えた。イ)シアーコネクターの押し抜き剪断実験ロ)プレフアブ壁の純剪断実験ハ)プレフアブ壁の曲げ剪断実験イ)〜ハ)のうち、イ)に関しては既に昨年の大会論文に概要を発表したので、本報告は主としてロ)に関するものである。
社団法人日本建築学会の論文
1968-06-29

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