スギ採種園内に植栽されたサワラにおけるスギカミキリ被害
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概要
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岩手県江刺市のスギ採種園内に列状に植栽された26年生のサワラ501本について、スギカミキリの加害状況を調査した。毎木調査による本数被害率調査では、501本中5本にスギカミキリの被害がみられ、本数被害率にして1.0%であった。この被害率は、30%程度を示す調査地近辺のスギ林分の本数被害率に比べ低い値であった。また、5本のうち3本は枯死しており、被害を受けても枯死することの少ないスギと比べて枯死率が高かった。これらの枯死木の割材調査によって、枯死した当年もしくは前年に突発的な加害を受けていたことがわかった。一方、粘着バンドを用いた捕獲調査の結果、サワラ植栽木には多数のスギカミキリが飛来していたにもかかわらず、被害の発生は少なかった。
- 樹木医学会の論文
- 2001-09-30
著者
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