観光の展開パターンと効果・影響の関連性の考察 : TALCの適用事例(中国、張家界森林公園)を中心に
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概要
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近年、国内外の多くの観光地域において、社会経済、歴史文化、コミュニティや生態環境等の状況変化に対応しながら、持続的であるとともにライフサイクルに留意した取り組みが希求されている。とくに目先の動向にセンセーショナルに対応することは、環境、コミュニティなどの問題解決に無力であり一過性となることから、観光の中・長期にわたる動向を視野においた行政・企業・地域の役割と取り組み(責任遂行と連携)が、環境、経済、社会面からも重要であることに理解が広がってきている。 本稿は、アジア(中国)における世界遺産の指定地域であり、利用より保全を重視する特異な自然景観や少数民族をアトラクションとする地域:張家界国家森林公園を対象とし、ここにバトラーのライフサイクルを適用した事例研究を手掛かりに、この地域の観光化の展開パターンとその展開の段階における社会、環境、経済面のインパクト(効果・影響)との関連性を考察したものである。この一連の検討を通して、バトラーのサイクル論の汎用性の確認、実態面から観光化の展開パターンとその基本要因の把握、展開の各段階におけるインパクトの差異・特性の理解を深めることができる。今後の観光地域政策において持続性のある観光地域の展開や運営を図る上で、ライフサイクル的な中長期にわたる視座の必要性とその方向性について論究したものである
著者
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