観光のホスピタリティ環境とそのマネジメントの考察
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概要
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ホスピタリティは、人と人(あるいはその集団)との人的な関わりを促し支えあるいは人的感動を与える手段・ツールであり、宿泊,飲食等の人と直接かかわる産業分野および生活分野に典型である。人と人との関わりを基本とするホスピタリティが現実的に具体化し、産業や社会的に意義をもつのは、地域外から人々を誘引するアトラクションの存在やその提供する機能やその主体の印象付け、フアンづくりにつながる場合などである。小論は、人を地域外から誘引するアトラクション(観光アトラクション)の基本特性を概観し、このアトラクションに導かれてきた人に対するホスピタリティにかかわる環境の特性や構造(その要因と意義)について空間・地理的な視点と観光者の視点から明らかにする。その上で、ホスピタリティ産業を念頭においてホスピタリティ環境の主体別の整備、および環境の広域-地域-拠点の体系的な整備(システム)を提示するとともに、日本的ホスピタリティ環境の整備及び運営を主体(観光客)と客体(対応するもの、人)との関係性(やわらぎ)が重要であることを提示した。これらをもとに単なる人と人の業務分野のホスピタリティから、人に関わる広汎・多様なホスピタリティ環境を整備運営することの必要性と日本的なホスピタリティ環境の基本的な展開・運営の考え方を提言したものである。
著者
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